足底腱膜付着部炎
前項でも書きましたが、朝起きてから初めの一歩で既にかかとが痛い、という症状の場合は「足底腱膜付着部炎」を疑うことになります。
これは中年以降の人に多い症状となっているようです。足のうらには踵骨と足趾の付け根を結んでいる足底腱膜というものがあります。歩行する際にこの足底腱膜が緊張すると、その付着部となるかかとの骨の部分が炎症を起こすのが「足底腱膜付着部炎」です。
とにかく、かかとのうらが痛いわけで、起床時の最初の一歩目が痛いのが大きな特徴です。
「土踏まず」が痛い場合もあるようで、この症状の場合はなかなか直りにくく、早くても3ヶ月、長い人だと3年かかってやっと症状が改善される場合もあります。
治療として一般的なのは専用のストレッチをすることで、アーチサポートを使ったりもします。
- 湿布や消炎鎮痛剤などで治すこともありますが、医師の治療では、足底腱膜付着部にステロイドホルモンの注射も行われます。
- かかとの痛み専用の改善ストレッチというのは、足指を曲げながら足首を反らして、足のうらを5~10秒間しっかり伸ばす方法となります。これを左右交互に行って、1日左右それぞれ30回~100回行います。
ただし、痛みがあまりにも強い時は整形外科でレントゲンをとってもらい、状態を正確に把握してからの方がいいでしょう。あくまでも自己判断だけに頼るのは危険です。