足底腱膜炎
日々の生活中やスポーツをしている時に感じるかかとの痛みは「足底腱膜炎」の場合が多くなっています。これは若い人から中年の人まで、幅広い世代で出てくる症状です。
この症状は、足底腱膜あるいは足底筋膜とよばれる部分の慢性炎症です。最近はジョギングが大流行ですが、こうした日々の運動などで過度の負荷が加わって損傷して生じます。
底筋膜はかかとの骨の下側と足の指の付け根をつないでいます。歩いたり走ったりする際の衝撃を吸収するバネやクッションの機能を果たしているのですが、足を使い過ぎると必然的に足底筋膜にも過度な負荷がかかるわけで、40歳以上にもなると、足底筋膜の柔軟性がなくなってくるので、かかとに痛みが発生する可能性が高くなっていきます。
「土踏まず」のアーチが低い偏平足や、その逆の高すぎたりするのも原因の1つとされています。
運動をあまりしていない人でも立ち仕事が多かったり、姿勢が悪いと、かかとへの負荷が過大になって「足底腱膜炎」になることがあります。
症状が軽いうちは専用のストレッチを行います。炎症によって硬くなった足底筋膜の柔軟性を回復させるのがストレッチの目的で、負担が減っていくとり修復が進んで痛みも軽減してきます。
ストレッチを行っても痛みがあまり減らない場合は、しばらくスポーツを控えることも必要で、肥満の人はそれの改善も併せて行った方がいいでしょう。